ステビア

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 近年東南アジアを旅すると、ステビア栽培がちょっとしたブームのように感じます。
ベトナムでもタイでもお土産を売っているような市場にいくと
「ステビア、甘いよ」と日本語で話しかけられ、乾燥葉を渡されます。

「どうだ、面白い葉っぱだろう?」といった感じのドヤ顔をされるけど、
じつは、これを南米から世界に紹介したのは日本人だというのは知らないだろう? 
と、心の中で、こっちもドヤ顔で返す( *´艸`)

そう、現在甘味料として、ステビア抽出物を世界で認められる形に改良したのは日本なんです。

ステビアはもともと、南米原産のハーブ。
パラグアイとブラジルの国境地帯に自生する多年生キク科植物です。

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パラグアイでは400年も前からマテ茶の甘味付けに使われてきました。

それを大阪の守田化学工業が世界で初めて商品化したそうです。

1960年代後半、人工甘味料の発がん性など、健康に対するリスクが問題化され、
それに代わるのは天然の甘味料しかないと研究がすすめられたといいます。

砂糖の300倍の甘さを持つといわれるステビアは健康に良い砂糖の代替品として日本においてその品種改良が進み、安全性試験が繰り返され、三種含まれる甘味成分の含有比率などの研究もすすみました。

しかし、ステビアには避妊作用があると科学誌がとりあげ、ステビアって体に良くないらしいといううわさが広まりました。

(これは、今では某国の甘味料業界のネガティブキャンペーンだったといわれています。そして、甘味料業界のロビー活動によって、アメリカや欧州では その後もながらくステビアは食品添加物として認められませんでした。)

これについては、再現性試験が行われ、そのようなことはないと完全に否定されましたが
それが後々まで人々に不信感を与え、ステビア普及の足かせになっていました。

その後も安全性試験は繰り返し行われ、より安全性は確かなものになっていきますが
2000年代になってようやくJECFA(食品添加物の安全性を評価する国連機関)で安全性が確認され、日本で誕生した天然ステビア甘味料は、文字通り、国際的にも認められる甘味料となりました。

 さて、甘味料としてのステビアはこのように日本の努力で国際機関にも食品に使ってよいというお墨付きを得るわけですが、もとをただせば、パラグアイからブラジルにかけて住む先住民族グアラニー族が、代々神聖な薬草として崇拝してきたものでした。

医療用としては、心臓病・高血圧・胸やけ・尿酸値を低くするなどの目的で使われてきたそうです。
現代でも、糖尿病や、高血圧・健胃・二日酔い・精神的疲労に対する強壮剤であることが各種試験で証明されてきています。

さらに、単に甘味成分として、砂糖の代替品であるにとどまらず、インスリン抵抗性を細胞レベルで改善する作用がわかり、2型糖尿病においては、ダブルで効果的だということもわかってきました。

話は冒頭に戻ります。
そんなこんなで、今やとても豊かになってきた東南アジアの国々では いま、生活習慣病が大きな問題になりつつあります。もともと甘いものが大好きだからね。

南米のごく限られた一地域にしかなく、アジアにはありませんでしたから古典においてはアーユルヴェーダでは使っていません♪

でも、ヒスタミンの解毒作用や、抗酸化作用が非常に高いこともわかってきてるし、
スリランカでもインドでも人気が高まってきているようなので、もだま工房でも栽培に力を入れることにしました♪。

ステビアは他のハーブとの相性も良く、ブレンドして飲むのがおすすめです。

もだま工房では、ステビア茶としてステビア100%のハーブを販売しますが、これは、そのまま飲んでも、本当に甘いだけです笑

トゥルシーでも、ツボクサでも、そのほかレモングラスやミントなどのお好みのハーブティーに葉っぱ、一枚か二枚入れれば十分甘くおいしいハーブティーになります。

もちろん紅茶などにもとてもよく合います。お料理の味付けにも利用できます。
是非、いろいろなブレンドにお試しいただけたらと思います。

キク科の植物にアレルギーがある人は、ステビアにアレルギー反応を起こす可能性があります。

強火で煮出すと苦み成分が出ます。