より自然に近い農法を目指して

もだま工房のツボクサやトゥルシーを育てている畑では有機JASの認定は受けていませんが、その基準を守り化学肥料、化学農薬を使わない栽培に取り組んでいます。
その結果、始めた頃は大量のカタツムリが発生し、対策としては夜に畑に行き、「手で取る」という、ほぼ、無策に近い体力任せの作業をつづけ収穫が危ぶまれました。しかし、しばらくするとカタツムリを餌とするオオシママドボタルという大型の陸生のホタルが大発生しました。天敵農法といわれる昔からある自然農法です。この状態を期待して、農薬の散布を行わずにこらえるのですが、自然の条件が合わなければ、いくら餌となる害虫がいても天敵が現れてくれるとは限りません。この間は祈るのみです。自然の前に謙虚にならざるを得ず心を鍛えられる時期となります。その試練を超えたときにツボクサ畑は自然のバランスをとりもどし、安定的なツボクサ栽培ができるようになってきます。
また、同じように、カマキリや、蜘蛛などの益虫に守られてツボクサ畑が自然界のバランスさながらに非常に多様性に富んだ、たくさんの生き物が命の環を育む環境となっています。私たちのツボクサ畑の中で5種の国指定天然記念物、(オカヤドカリ、キシノウエトカゲ、キンバト、ムラサキオカヤドカリ、ヤエヤマセマルハコガメ)1種の国指定特別天然記念物(カンムリワシ)その他複数の絶滅危惧種を確認しています。

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