アグニマンタ

画像の説明

海岸沿いを車で走っていると、アグニマンタの花が咲いていました。

アーユルヴェーダの有名な薬でダシャムーラという10種類の木の根から作られるものがあるのだけど、アグニマンタは、その中に含まれているものの一つです。

最近では「アルニ」の名前でヘナと一緒に使うミックスハーブの中に含まれていて、日本では販売されているようです。

日当たりの良い穏やかな海岸付近の防風林に多くあります。
いや、ありました・・・というのが正確かもしれない。
石垣島の海岸付近はリゾートブームで開発がとても多く行われていて、アグニマンタがあるような場所はリゾートホテルを作るのに、うってつけの場所なんだよね…

なので、開発によって、ずいぶんと少なくなってしまったように思います。

この花にはとても多くの蝶や珍しい虫も集まるので、昆虫好きの人は、この木を知っていて この木をとても高く評価しています♪

しかし、古くからある沖縄の薬草図鑑にも、この木は紹介されていないので、一般にはヤギのエサくらいにしか利用されていなくて、この木を見つけて喜ぶのは、マニアックな虫をさがしている虫屋と、アーユルヴェーダを学んでいる人だけです(笑)

学名 Premna serratifolia L

アグニマンタは、あらゆる種類のヴァータ障害(神経系および筋骨格系に関連する疾患)
炎症性疾患・神経痛・関節リュウマチ・貧血・便秘・風邪・食欲不振 によいとされています。

薬用部位 1 根  2 葉  3 樹皮 
(根はVATA疾患に 葉は熱や感染症に特に良い)

根や樹皮は

鎮痛・抗関節炎・抗炎症・抗菌性・抗肥満・抗高脂血症・酸化防止・免疫調整・心臓保護作用 

葉は

抗菌・抗ガン・抗潰瘍・胃の保護・抗高血糖・抗糖尿病・肝臓保護・抗肥満・代謝促進

に利用されます。

ラサ 苦味・辛味・しぶみ・甘味

グナ 軽 乾燥 鋭

ヴィールヤ 熱性

ヴィパーカ 辛

カパとヴァータを下げる

ダシャムーラに使われるくらいなので、根っこの利用が有名だけど、アグニマンタの葉は抗肥満作用と代謝促進作用があります。「脂肪の減量と代謝を改善。脂肪の蓄積を防ぐ」
と文献にありますから、葉の利用も注目してもいいかもしれないですね。

と、いうのも、木の根を掘るのは大変ですが、アグニマンタは挿し木で簡単に増やせますから葉の利用から初めて、この植物を身近に感じるようになれたらよいかと思います♪

この木が増えれば虫も喜ぶし♬