ムクナ豆で気を付けること

ムクナ豆が、とても有用なものであることが分かったけど、一方で過剰に摂取した場合、まれに幻覚などの副作用もあるといわれています。 ドーパミンが出過ぎてしまうためです。

これについては,アーユルヴェーダでは対処法が確立されていて、一般の人で(病気の治療を目的としたものではなく、あくまで強壮効果を目的とした場合)はギーとともに熱処理した豆か、またはギーと一緒にとること、用量を守ること(1回3g~10g(粉末)くらいを1日2~3回まで )で、問題は起こらないといわれています。

ですが、いきなり10gとか摂らずに、
少ない量からはじめて自分に合った量を探っていきましょう。
小さじ1/3くらいから初めて、小さじ半分くらいにとどめておくのがよいと思います。

病気の治療を目的とした場合には、やはり、アーユルヴェーダドクターに相談することが大切です。

そして、あたためたミルクとともに摂るのが消化管への負担も少なく、また効果的とされています。

妊活などでシャタヴァリと一緒にとるのは とても効果的だということですが、両方とも、やや消化には重いものなので、消化器系に負担がないように温めたミルクとともに量をとり過ぎないように気を付けるといいだろうということです。

また、粉末と小匙いっぱいのギーを混ぜたものを飲むと、喘息や強い咳にも効果があると文献にはあります。

一度に大量にとらなければ、あまり神経質にならなくても大丈夫なようです。

ただし、豆粒のままであろうと、粉砕した状態であろうと、加熱調理していない状態のムクナ豆を食べてはいけません。

豆に含まれる「あく」の影響で下痢、吐き気を起こす場合があります。
そこまで悪化しなくても胃のむかつき、気持ちの悪さを強く感じます。

この豆に含まれる「あく」(フィゾスチグミンなど)は、筍などのそれと一緒です。 もし、食べてみて、このような症状が出た際には過熱が足りなかった可能性があります。
フライパンなどで、炒りなおしましょう。

煮る、炒めるなどの加熱調理で取り除くことができます。
熱を加えれば、まったく問題はありません。

むかし食料として、ムクナ豆を食べていたときには、にこぼしたり、粉にしてから水にさらしたりしていました。

これはムクナに含まれるL-ドーパも大量にとってはいけないための処置でした。
しかし、このL-ドーパこそが有効成分でもあるため、健康食品としての利用の際には、加熱処理した豆を少量摂ることによって健康に寄与させる摂り方が一般的です。

そしてうれしいことに、ムクナ前を加熱し、粉にしたものは、まるで「きな粉」。とてもおいしく食べることができます。ただし、

上あごにくっつきやすいし、むせないように気をつけましょう(^^♪
もだま工房のムクナ豆は、ギーで過熱処理してから粉にしてあります♪

また
ムクナ豆=カピカチュウ(Mucuna Pruriens)の副作用とアレルギー
についてなされた決定的な研究はありません。 収穫のときに、その鞘の外側についている毛で農業者は痒みを覚えるといわれているくらいです。(インド産のものは痒みが強く出るようですが、日本で現在作られている系統はこの痒みがあまりっ出ないようです。)

しかし、この豆には媚薬や神経学的作用があり、また大量のL ドーパが含まれているため、
妊娠中や授乳中、子供たちは避けたほうが無難でしょう。

もしパーキンソン病などでL-ドーパ製剤を服用しているのであれば、必要以上にL-ドーパを摂取することにつながりかねません。

するとドーパミンは過剰に生成されて、不随運動や幻覚、低血圧などの副作用の出る恐れがありますから、主治医に相談してください。

その他には透析患者や妊婦さん、向精神薬を服用している人も、主治医のアドバイスをもらいながら摂取することが望ましいといわれています。